枝枯れについて

木の枝が枯れるには水不足や根腐れ、病害虫など様々な原因がありますが、実は意外と多いのが「木が自分で枝を枯らす」ということです。

どう言うことかというと、木自体がその枝を不必要と思った時、その枝へ栄養を遮断して自ら枝を枯らしてしまうんですね。

その原因の多くは、枝に日が当たらない、水を揚げるのに苦労する、なんらかのストレスを感じている、など。

枝が枯れているのを見かけると木がおかしなった!と思いがちですが、その時は慌てずじっくりと様子を見てあげてください!

観察のポイントは、「ちゃんと日が当たる場所に枝があるか?」「他の枝が邪魔にしていないか?」そして「葉が付いたまま枯れていないか?」です。

はじめの日当たりですが、ちゃんと光合成ができない枝はあっても無駄なので木が不要と判断します。
次に他の枝に邪魔されている場合、これも同様に競争に勝てる見込みがない場合無駄な争いはせず枝を枯らします。
そして最も重要なのが最後の「葉が付いた状態で枯れていないか?」
これは木が弱っているのか、それとも健全な状態かを見分ける方法としてはとても有効です。

健全な状態で栄養を遮断した場合は、葉もちゃんと切り離して落とします。
しかし病気などで弱っている場合には葉を落とす力すらありません。
「葉が落ちる」これは木が生理的処置を施す事ができているということで、健全である証拠でもあります。

(コナラやヤマコウバシなど、葉が付いたまま冬を迎える落葉樹もあります!)

逆に病気などで木が弱っている時は枝を自ら枯らす事ができず、栄養を送り続け体力を使ってしまいどんどん弱っていきます。

ですから枝が枯れる場合には必ず原因があるので、それを取り除いてあげる事が大切なんですね。
一番は枝が混み過ぎないように定期的に剪定をすることです。
刈り込みは面を作ってしまい、木の懐まで光が届かない上に通気性も悪く蒸れてしまい、害虫の温床となってしまいます。
ですからある程度大きさのある木では私はあまり刈り込みはお勧めしていません。

この辺りも、また次の機会に詳しく書きたいと思っています!

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