強剪定について

私は、新しく入ったお庭の木を強く剪定することがあります。

これは枝抜きが不十分であった木の形を整えたり、大きくなり過ぎた木を小さくするために行います。

枝をあまり抜いていなかったり、刈り込みのように表面を切ることしかやってこなかった木は、内側に光が入らないため枝が枯れ込み、小さくしようと思っても適切な場所に枝葉がありません。

そこで枝を抜いて懐に空間を作り光をとどかせてあげます。
そうする事によって、懐に新芽が出るようになり、次回はその新芽(二年枝)と切り替える事によって、樹形を一回り小さくすることができるのです。

但し、今までたくさんあった枝を強く抜くので反発してたくさんの枝葉を出す場合があります(これについてはまた別で説明します)。

その場合は翌年、その翌年と整理していく事によって、木が馴染んでいき数年するとあまり暴れなくなってきます。
もちろん適切な剪定を行わないといつまでも反発しますが、経験上2〜3年で落ち着いてくることがほとんどです。

こうして段々と樹形を小さくしていくことが可能になります。

しかし、スカスカになるので、また二、三年剪定しなくて大丈夫と放っておくと、また懐枝が枯れて数年に一度の強剪定を繰り返す事になり、木にとっても良くありませんし、いつまでも小さく潤った樹形にすることは出来なくなります。

こういう剪定をするときは必ず説明をいたしますが、どうか長い目で見て頂きたいと思っています。