こんばんは。
八月も残りわずか、昼間はまだまだ暑いけど朝晩は少しずつ秋めいてきましたね。
みなさんの家の周りではコオロギはもう鳴いていますか?
庭の仕事をしていると、季節の移ろいを早く感じれる気がします。
例えば春、冬の間は虫の姿などまるで見かけなかったのに、地面には少しずつアリの姿が・・
夏の間は気にもしていないアリの姿に春を気づかされます。
ジンチョウゲが香ったり、桜の花が咲くよりもずっと前に、庭では春が来ています。
そして秋はどうかと言うと、これも実際に虫の声を聞くよりも先に、庭の掃除をしていると今まで主役だった虫たちと入れ替わるようにコオロギをやたらと目にするようになります。
時期的にはちょうど立秋の頃からですかね?
「そろそろ、秋だなー」なんてまだ35度とかある気温の中でのんきに思うこともあります(笑)。
外は暑くても寒くても、庭の中では虫たちによって徐々に、そして確実に次の季節へのバトンタッチが行われている、そんな気がします。
夏や冬には「真夏」「真冬」という表現がありますね。
それに対して春や秋には「春めく」「秋めく」という言葉があります。
季節の中心はきっと夏や冬、それに対し春や秋は中間の季節。
夏や冬はその只中にいることを楽しみ、春や秋は行ったり来たりしながらゆっくりと次の季節に進む、その移ろいを楽しむもの。
そんな風情が、この言葉から伝わってくる気がします。
それからこの季節になるともう一つ秋を感じさせることに一つ「虫たちの死」があります。
今時期、道や草むらのあちこちで蝉やコガネムシの死骸を目にします、そしてそこにはアリが群がっています。
一見すると少し寂しいような気持ちになりますが、こうして役目を終えた虫たちは死んでいき、その死骸を掃除するかのようにアリが分解し巣に運び冬の間のたくわえにします。
本当に無駄がなく、自然は廻っていますね。
僕らには直接関係のないこのサイクルも、きっとどこかで繋がっているんだと思います。
しかし、夜中だと言うのに今もうちの周りでは蝉が大合唱・・
早くもっと涼しくならないかな・・