干し柿、そしてタラヨウの葉っぱ

先日品川のお寺さんのお手入れに行ってきました。
入り口付近にある大きいイチョウの木。
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これは途中まで葉を落としたところ
これを丸坊主にすると、いよいよ今年も冬本番!忙しい冬のお手入れのシーズン到来!という気持ちになり、身が引き締まります。
そして剪定で落とした柿を少し頂いてきました。
柿と言っても渋柿、干して干し柿を作ります!
以前も剪定後に柿を大量に頂きましたが、今年は既に収穫後でしたのでわずか五つ。
でもちゃんと干し柿にして食べようと思います!
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ぶら下げられるように枝を少し残しました
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そしてこんな感じになりました
皮をむいて干しますが、二週間くらいすると中がゼリー状になってくるのでそれを少し揉みこみます。
ひと月もすれば、美味しい干し柿になっていることでしょう。
楽しみです!
そしてもう一つ。
みなさんタラヨウという木を知っていますか?
タラヨウはハガキの語源にもなった字が書けるきなんです。
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この葉っぱに木の枝か何かで文字を書くと、数分で黒く文字が浮かび上がってきます。
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これは書いた直後
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そしてこれは数分たったもの
文字が浮かび上がってますね。
それにこの葉っぱ、なんと数年前に書いた葉っぱを見ると、まだ腐らず、文字もくっきりとずっと残っているんですよね。
これなら本当に手紙として代用できそうです。
平安時代にはこのタラヨウに俳句を書く遊びが流行ったそうです。
朝、タラヨウに上の句を書き水を張ったタライに浮かべておくと、今度は誰かが下の句を書いて浮かべていく、そんな風流な遊びがあったようです。
それで、タライ、葉(よう)でタラヨウになったとか・・
まーこういうものは諸説あるとは思いますが。
それに「曲水の宴」という楽しみが平安時代にはあり、くねくねと曲がった庭の緩やかな流れに沿って数人の人が座り、それぞれ歌を詠んで川に流す、といったもの。
これにもタラヨウの葉が使われていたのかもしれません。
紙じゃ水には浮かびませんから、葉っぱに文字を書いて川に流すなんて、洒落ているし風流でたまらないですね!