作業半纏つくりました!

今朝は今年初めて車の窓ガラスに初霜が降りていました。
ガチガチに凍り付いていました。
もうすっかり冬ですね。
今日は新しく作った作業半纏の話しです。
職人の半纏には通い半纏(かよいばんてん)と作業半纏(さぎょうばんてん)の二種類があります。
通いはその名の通り現場への行き帰りで着る半纏、作業もその名のとおり作業するときに着る半纏。
両者の違いは、まず丈の長さ。
通いは膝より少し上くらい、作業は別名「腰切り半纏(こしきりばんてん)」と言われ、お尻がちょっと出るくらいが理想。
長いと作業しづらいですから。
それから袖の作り。
通いは着物のように幅広の袖ですが、作業半纏は「筒袖」といって袖口が細くつぼまっています。
さらに袖の長さも短くなっています。
因みに僕らが夏に着るシャツも「鯉口(こいくち)シャツ」といって、寅さんが来ているダボシャツとは形は似てますが、袖が筒袖になっています。
そして前を閉じて使用するので前のあわせが少し短く作ってあり、丁寧なものは、重ねたときに前が少し上がってしまうので前下がりに作るそうです。
と、様々に実用面を重視しての作り。
今回作ってもらったのは前下がり以外すべてお願いしました。
しかし、丈の長さを出すのに二回も詰めなおしをしました。
最初の一回目は半纏屋さんが詰め忘れ、みこし半纏のような長いものが届いたので初めの打ち合わせどおり詰めなおしてもらうことに。
しかし二回目に届いたものもかなり長めで通いよりも長い始末・・。
本藍染のため丈の詰り具合が激しくので、半纏屋さんは大分先を見越してかなり丈を長めに作ってくれたみたいです。
それはそれでありがたいのですが、これでは作業半纏にはならないので、二度ほど水洗いしてからある程度希望の長さに再度詰めなおしてもらいました。
と、すったもんだありましたが、なんとか作業半纏が仕上がりました。
大分寒くなってまいりましたが、寒さに負けず作業半纏を着て頑張っていきたいと思います!
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作業半纏 あと数センチ詰まればよい具合に(腰紐はとりあえずです)
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背中には植浩の大門
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手前が作業半纏 これだけ袖口の広さが違います!