納屋つくり その2

今日は前回載せた納屋造りのことを少し詳しく書きたいと思います!
今回納屋にした理由は、全てを天然素材(と言いながら合板は使いましたが・・)で造りたい!というのはもちろん、湿気を気にせず物をしまえる!というのがその理由です。
僕の仕舞い物は水分を含んでいるものが多く、通常の倉庫では湿気でカビだらけになってしまうことがあります。
以前借りていたコンテナ倉庫も通気は一応ありますが、よくいろんなものがカビていました。
そこで今回造る土壁の倉庫、もちろん調湿効果は抜群、それに扉は一切つけません、そして壁の上と下には大きく通気を取る予定です。
実際にカビるかカビないかは使ってみないとわかりませんが、以前よりは改善できるはず。
それに雨が降った時に湿気を帯びた土の香りがするの良いですよね。
以前このブログで書きましたが、金沢の雨は街中に木の香りが立ち込めてとても気持ちよかったのを覚えています。
今現在、既に雨が降るとヒノキの香りと杉の香りが庭中に立ち込めています!
これに土壁も加わったら・・機能だけではない天然素材のすごい効果です!
今回の納屋の仕様はこんな感じです。
柱 ヒノキ丸太
壁 竹の小舞下地に土壁
屋根 ベニヤ下地杉皮貼りの方流れ(一方に傾いている屋根です)
腰壁(雨の当たる部分です) ひしぎ竹
今回、基礎は打たずに柱を直接埋けこんでいます。
ひしぎとは、竹に細かくノミを入れて板状に開いたもの。
床は三和土(たたき)にするか、ただ土を盛って苦汁をまいて終わりにするか?まだ思案中です。
現在は庭の他の部分も作業中なのと、タタキにする場合は地面をバンバン叩くため振動が気になるので小舞下地の段階で一時中断しています。
ところでみなさん、下地窓ってご存知ですか?
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これです。
よく和風の建物で見かけますよね。
これは下地である小舞組みを見せているので下地窓と言いい、なかなかシャレのきいた粋な物ですが、今回壁の小舞を組んでみて下地窓が生まれた理由をなんとなくわかったような気がします。
ま、とは言ってもこれは僕の勝手な創造ですが、とにかく作業が大変!
小舞を組むのももちろんですが、数があるので材料である割り竹をさくのもかなり骨が折れます。。
こんなに時間かけて組んだ小舞、土を塗って隠してしまうなんてもったいない!!僕も下地窓を絶対に設けようと思っています(笑)。
それからもう一つ小舞の話しですが、小舞下地は動かないようにがっちりと柱にとめたりはしません。
逆に頼りないくらい間隔を空け、「間渡し竹」といって縦横直接柱に差し込んだ軸になる竹にシュロ縄で絡げていきます。
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こんな感じです。
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そしてこれが間渡し竹。
間渡し竹も基本的には釘でとめたりはせず(地方によってはとめる場合もあるみたいですが)、柱や胴縁に穴を開けて差し込むだけです。
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こんな感じです。
何故でしょう?
それは木材の伸縮や地震などの揺れ、それに土自体の収縮に対し、土壁が柔軟に耐えるためだそうです。
もし小舞がガチガチに固定されていたら、土が素材の変化に耐えられずヒビが入ったり、最悪はボロッと剥がれ落ちてしまいます。
ですが下地が柔軟であれば力をうまく逃がしてくれます。
湿気の多い日本の住環境にうまく適合した造りです。
素朴でありながら実に機能的、しかも土を塗り残せば美しい窓に早変わり。
何百年と続けられてきた工法にはちゃんと理由がありますね。
これから何年もこの納屋と付き合って、昔の建物の素晴らしさをもっと知ることになると思います。
まーまずはその前に完成させなくてはいけませんね!