玉造りから野透かしへ

前回書いた時は冬でしたが、もう春を通り越して夏のような陽気が続いていますね。
大分更新をサボってしまいました・・
なんとなくのんびりと仕事をしていたのもつかの間、ゴールデンウィークも過ぎて忙しい季節に突入しています。
最近では通常の剪定に加え、玉造りに仕立ててある樹を野透かしに変える剪定をよく行います。
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玉造もいいのですが、樹形がどんどん大きくなってしまうのと、風通しが悪いため害虫が付きやすく、病気にもなりやすいので、透かして風通しをよくしてあげた方が樹の健康上良いですね。
このお庭には他にも大きなモチノキがありましたが、上部にはカイガラムシがびっしりと付いてしまって葉っぱはスス病で真っ黒になっていました。
今年はチャドクガもすでに例年より多く見かけているので、野透かしをすることにしました。
剪定したばかりはごつごつとした感じになりますが、内側まで光が入り、しばらくすれば柔らかく細かい枝葉がたくさん出てきます。
そうなったら枝を立替剪定をし、樹形を小ぶりに整えていきます。
一度は急に切られたのでバッと大きく吹きますが、何回か剪定すれば形が整っていくと思います。
こういった仕立て直しは、常緑広葉樹の場合、意外と時間はかかりません。
とはいって樹種にもよりますが、針葉樹なんかだと時間もたくさん掛かってしまいます。
その理由は広葉樹の場合は割りと大雑把な枝抜きを行うのに対し、針葉樹の場合はあまり枝は抜かずに、枝先を細かく剪定する小透かしがメインになるからです。
どちらにしても、刈込みに比べて柔らかく綺麗に仕上がりますね。