盆栽屋さんの工事 - その①

たたき工事
もうすっかりと秋本番、都内の木々もだんだんと色づいてきましたね。
さて、そんな秋深まる中、植浩は店舗の内装工事をやることになりました。
とは言ってももちろん内装自体は大工さんで、植浩は床、カウンターの腰壁、そして蹲を製作しました。
もう既に工事は終わっていますが、そこまでの事を書いていきたいと思います。
お店の名は「和茜(わせん)」といいます。
元は小さな小盆栽を中心に売るお店ですが、物を売るよりも和を基本とした「事(こと)」をつないでいくお店にしていきたいとオーナーさんは言っておりました。
盆栽はそのオーナーのお父上が製作しているものを中心に揃えられております。
お店の内装は、全て職人が手で作る一点もので飾るそうです。
初めのコンタクトはホームページを見られたという事でお電話を頂きました。
盆栽を売るお店なので和風のお店にしたい、内装自体は大工さんがするので、「ししおどし」作ってもらいたい、というお話しで、先ずはお会いすることに。
打ち合わせを重ね、やんわりとした和のイメージから徐々に具体的なものへとつないでゆき、蹲が店内に欲しいというところまでは辿り着きました。
後はお任せということだったので、何枚かのスケッチと図面を見せつつ、床には天然の三和土(たたき)をお勧めしてみました。
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当初床は塩ビタイルで、というお話しで、それに比べ三和土は大変手間が掛かり、材料も安くはありません。
しかし壁は珪藻土を塗るという事でしたし、せっかく石を持ち込んだりでちゃんとした蹲を組むのなら、床の雰囲気はとても重要です。
私も今回の店舗のような広い部分の三和土は初めてでしたし、写真だけではなく、先ずはどういうものか見てもらうためにサンプル作りに取りかかる事に。
因みに三和土というのは土を締め固めて作る土間のことで、土に石灰と苦汁を入れ、ハンマーや専用の鏝で幾度も叩き、締め固めていくという非常に手の掛かる、ですが味のある床材です。
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早速サンプル用に京都は伏見にある尾崎色土製造所さんより深草砂利を取り寄せいくつか作ってみました。
重要なのは材料の配合で、サンプルでは配合を変えたり、少し技法を変えたりで8種類のサンプルを作成。
その中で、気に入って頂いたものがこれ。
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小さな石が散りばめてあるのは「一二三石(ひふみいし)」言って、京都の修学院離宮に端を発っし、古くから伝わる遊びの模様です。
何年か前、私も見に行ったことがあります。
お店の名前に「茜」の文字が入っているので、茜色の石を集めて入れてみました!
そしてサンプルをお見せしたところ、えらく気に入って頂き、他はおいても三和土だけはやりたい!という嬉しい返事を頂きました!
早速、三和土を中心とした店つくりにポイントを置き換え、構想を練るべく、材料を見て回りました。
今回はこの辺で、②に続きます・・。