庭造り 石積み

連休は萩で思い切り石垣や土塀を見てまわりました。
そしてその熱が冷め遣らぬ内に、今はほぼ毎日、庭造りで石積みに取り組んでいます。
というか、腰積みは完成しました!
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まだ水落は作っていない写真です。
本当は作業の様子を少しづつアップしていきたかったのですが、なにせ毎日どっぷりと疲れてしまい、結局まとめての形になってしまいました・・。
今回の仕事はいつもお世話になっている恩師、植一の折原親方の現場です。
現場へ入る大分前から栃木県の山まで石を買いに行ったり、土塀を試作したり、材料を加工したりと、色々と準備を進めてまいりました。
そして基本的に現場では、親方と意見やアイデアを出し合いながら二人で進めており、単にお手伝いと言うよりは、共同作業として参加させて頂いているのでとてもやりがいのある充実した作業となっています。
大まかな構想としては、写真の石の腰積みの上に土塀を造り、その土塀の中から石トヨをつたって水を落とし流れを造ります。
萩でもよく見かけましたが、水路から家庭へと水が引き込まれ、その生活排水が砂などでろ過され、再び水路へ戻されるすばらしい昔ながらの循環システムがあるんですよね。
今回はその景色を再現するものではありませんが、素朴な情景を庭に取り込みたい、という想いからこの構想が生まれました。
しかもトヨに使った石は現場を彫っていたら出てきた大谷石。
それを石ノミで彫った手作りです!!
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これです!
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そしてこれが水落 暗くてわかりにくいですが・・一段低くなっている所から水がこぼれる予定です
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上から
石積みには大きく分けて空積みと練積みとがあります。
簡単に言うと空積みは昔ながらの工法で、石同士をお互いに力が掛かるよう噛み合わせながら崩れないように積んでいく方法で、練積みとはセメントなどの接合材を使って石を組んでいく工法です。
今回は練積みですが、モルタルの裏込めは最小限に抑え、空積み風練積み?といった感じで施工しています。
そして今回のように天然の石の平らな面を合わせて積んでいくことを野面積み(のづらづみ)といいます。
野面積みは基本、天然石のまま、石のあいばを合わせながら、内側(「とも」といいます)を石ノミなどで多少加工しながら積んでいく工法で、切石に比べると素朴な雰囲気に仕上がります。
ですから今回は練積みの野面積み、という事になります。
頭を天端(てんば)と言いますが、天端は無理に平らにはせず、全体で均整の取れたラインを作るようにしています。
それから、トヨの右側の角は少し乱れ積み風にし、ここもトヨのボリュームに負けないように気を配りました。
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これです!
今回使った石は栃木県の佐野市近辺の山で取れたミカモ石という鉄分を物凄く多く含んだ石です。
材質はとても硬くて重く、鉄分が多いために叩くと金属音がします。
石には断層がはっきりと見られ、下手に叩くとその層でぱっくりと割れてしまうし、石のみで叩くと火花が散ってすぐにノミが掛けてしまいます。
なかなか加工の難しい石でした。
でもなんとか無事に腰積みと水の落ち口が完成したので次は土塀の製作に着手します!
また進捗をアップしていきますので覗いてください!!
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作業の途中風景です