今日から東京も入梅しましたね。
これからの約一ヶ月間、外仕事には辛い時期です。
良い仕事をするにはなるべく雨の日の作業は控えたいものです。
でも何日も雨が続く梅雨にはそんな事を言ってられませんね。
今日入梅したばかりですが、早く梅雨空けないですかね。
植木屋はみんなそう思ってるだろうな・・。
ところで、カンカン照りの炎天下はもちろん、今日のような雨の日にも活躍してくれるのがこの網代笠!
裏はこんな感じです。
この笠、何年か前に岐阜の郡上八幡へ行った際購入したもので、お土産としてだけではなく、長い旅行期間中リュックにぶら下げ暑い時は普通にかぶっていました。
結構デニム姿に合うんですよね(笑)。
植浩自慢の半纏ともよく似合います!!
先にも書きましたが、この編み笠、今日のような土砂降りでもなんとまったく頭が濡れません!!
しかもカッパについているフードと比べ視界が良い!涼しい!
もちろん木に登っての作業は出来ませんが、刈り込みや除草、それに作り物なんかの下仕事にはほんと重宝します。
麦藁帽子も良いですが、雨の日に雨除けになるのと小さいので邪魔にならないので僕はいつも夏はこの編み笠をかぶっています。
まだかぶったことの無い植木屋さんや庭仕事をされる方には是非お勧めしたいですね。
雨除けの保障は出来かねますが・・
昔の人の知恵と日本の風土が生んだ編み笠、凄く機能的で晴れた日も雨の日も重宝し、こんな便利で格好良いもの、今は使われていないのが不思議なくらいです。
編み笠だけではなく、他にも見直したい昔の知恵や便利なもの、沢山ありますよね?
僕は昔の便利さって有機肥料や漢方薬に例えられるんじゃないかなと思います。
化成肥料や薬のように直接的に即効性を持って働くのではなく、間接的に周りの環境を整え、ゆっくりとその物自体の力を高めていく。
ボタン一つですぐに暖かくなったり涼しくなったりはしないけど、緩やかに確実に効果を見せる。
全てをそれに変えるのではなく、今の生活に少し取り入れるだけで、今の任せ切りの快適性から少し能動的な快適さが生まれる気がします。
しかもその方がきっと満足感や豊かさも増すんじゃないかな?
昔の便利なものが今なくなったり、新しいものに置き換えられてしまったのは、全てがニーズがなくなったりそれを上回るものが出わけではなく、単に商業的や経済的、もしくは政治的な理由で失われていったものもあるのかもしれませんね。
わざわざ不便なものに。
だから古いからとか新しいから、とかではなくて、自分自身の生活に本当にあったものをチョイスしていける勇気、持ちたいですね。